のどかな、そして寂れた山村の旧家で過ごす夏休み。まわりには気の置けない友達と、ちょっと気になる異性(しかも美人姉妹)がいる。廃墟となった工場や洞窟探検の冒険ありの、近くには温泉街ありの、縁側でソーメン食って、座布団まくらで昼寝して、夜になったら花火、そして村祭り。TV もインターネットも出てこない。オレの青春に足らなかった(ぜんぜん無かった)シチュエーションのてんこ盛り。そんな郷愁を誘う――というか無かったんだからバーチャル体験できた――読後感でした。森博嗣の作品はどれも皆、メインの謎は実はメインではないというところが良い。構造を推理する(楽しむ)小説なのだろう。
ドラマ化されたとか、コカコーラ120周年コラボ作品であるとか知らずに、λに歯がない(未読)と一緒に購入。
手塚治虫文化賞受賞作家書き下ろし満載の AERA COMIC ニッポンのマンガを・・・立ち読み。
バットマン誕生のエピソードをメインに描いた作品。ありがちなスーパーアクションヒーロー物とは一味違っていて、マジメシリアスかつダークな感じに作られていたのが意外であった。
幼い頃に古井戸に落ち蝙蝠の大群に襲われたこと、自分のせいで両親を殺されてしまったことが心の傷となった主人公、ブルース・ウェイン。犯罪者の心理を知るために自らも罪を犯し、そこで知った”影の同盟”で心身の鍛錬の日々を送る。影の同盟の非情なやり方から、自分の信念に気づいたブルースは故郷ゴッサムシティに戻り、街を救うために立ち上がる。
正義を遂行することと自己満足のための復讐は同じ結果だとしてもそれは別物である、とか、人を支配するのは恐怖(わからないもの)なのだという心理描写にいちいち納得。たとえ突飛なヒーローが生まれるにしても、その理由づけいかんによって物語のリアリティは増す。この重々しく緻密な上手い前半に対して、後半のアクションシーンが全然違うトーンなのがちょっと謎だが。やはりこの映画の見せ場はビギンズの部分なのだろう。とはいえ、荒廃した陰鬱なゴッサムシティの暗部(でも、引いて撮るときれいな夜景)とかチベットの崖に建つ怪しげな僧院、ウェイン邸とその洞窟、地下水脈と滝(の裏から出動^^)いったロケーションに巨大建築&廃墟好きなワタクシは満足しました。
修行場や雨の路地裏、火事のシーンなどで繰り返し使われている黒とセピア色が印象に残った。ジャケットのグラデーションも美しい。(監督:クリストファー・ノーラン)
This story of the DEATH NOTE is end.
いよいよ完結巻。決着をつけるべく、八神率いる日本捜査陣とニア・SPKの面々が倉庫に集結。それぞれが仕掛けた罠の行方は・・・ずっと脇に徹していた彼が決めてくれます。
大概の読者は複数の結末を予想することができ、作者側はそこをはずしながらも納得できる着地をしなければならないので、終らせることの方が困難な問題だろう。人気のあるマンガは大人の事情でダラダラ引き延ばされるものだが、この尺で終らせたことを拍手したい。
DEATH NOTEは歴史に残るマンガだと思う。後になってみれば、自分は連載後半からコミックで読み始めたので、スピード感やストーリーの濃さをいっそう感じられた。残る謎は大場つぐみって誰?
ゆんべ、複雑な事情(雷雨やら諸々)により、TRICK劇場版2を観覧してまいりました。わたしは「DEATH NOTEにすべきだ」と主張したのですが、にべなく退けられ(ばんなそかなッ)。やっぱり映画はひとりで観よう。
実はわたくし、この元のTVシリーズを1度も観たことがありません。映画版の前作は、昔TVでオンエアされたのを観たような気が。つい先日も(先行宣伝で)やったらしいですが、それも観ておりません。事前情報ゼロ。MacBookの時と一緒だ・・・わたしは何のために、この情報るつぼのネット界(の末席)におるのでしょうか。
ストーリーは奇術師(仲間由紀恵)と物理学教授(阿部ちゃん)が人探しを依頼され、彼女が囚われている謎の教団(よろしくね)に潜入する。2人は、教祖で霊能力者(片平なぎさ)のトリックを暴き、無事彼女(えー誰?)を救い出せるか・・・
概ねギャグなのはわかる(ジェネレーションを選ぶような気もする)が、どこまでがマジな部分なのか。レギュラー陣の力が抜けているのか、それとも片平なぎさが力んでいるのか。――この辺が元ドラマを知らないがゆえ、本編の謎と両方を平行して考えなければならない(他の観覧者よりもトリックがひとつ多い)。
いや、楽しんで観られましたし笑いもしましたよ。でも、何ゆえこれは映画化されたのだろう?(それもトリックか)。根強いファンがいるのでしょうねぇ、そこそこ入ってたし。もしも、古畑スペシャルが映画になったとしたらワシは観るだろうか・・・。とりあえず、仲間由紀恵さん(キレイです!しかも「私だけ逃げるんですね?」な性格、ステキ)が印象に残りました。(監督:提幸彦)