四角く切り取られた 夕焼けが あなたの髪もシャツも 橙色に染めている でも その頬にふれれば きっと冷たい 肩のあたりが 早く帰れといっていた ねえ その窓辺に 腰かけて くわえタバコで ギターを弾いてくれたよね 幸せだった本当に 他に欲しいものがないくらい そんな言葉を のみこんで じゃさよなら とつぶやく 部屋を出て 坂の途中 振り向きたいけど 窓辺にあなたは もういない 永遠なんて信じない 時はただ満ちるだけ 夕闇に押されるように 早足で坂を下った 街路樹は その葉のすべてを落しても さしのばした手は 下ろさずに 指先は もう空へ溶けかかってる あんな風に 愛せればよかった
翳りゆく部屋:荒井由美(iTEMS)を聞きながら。
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