小次郎&須摩子シリーズ第二弾。ミステリの定義にもよるけど存在自体が(良い意味で)謎な連作。小題の長さに反比例して、話がなかなか進まないという特性を持つ。繰り返し作中で「これは小説である
」と強調されているけれど、知る人ぞ知るメタ・エッセイ(メタ・自伝ってありえないが)になっている。”土屋賢二”や”えのきどいちろう”なエッセイが好きな人には、面白く読めるんじゃないかしら。
この世界ではライタという職業があって、これが作文屋に近いと想像する。彼らは、何故か作家と呼ばれない。ということは、単に文章を書くだけでなく、どうやらストーリィを創造する行為をも含めて、「作」という一字に心を籠めて送り出そうとしているみたいだ。作家の中には、「クリエータ」なんてカタカナを名刺に書いている人もいて、お前は神様か、と言いたくなるのは水柿君だけだろうか。
うーん、引用してみたら書きにくくなったんだけど、僕は「クリエータ」に憧れてるんですよ(お前は神様か)。何かを創ってる人ってカッコいいし。
作文もすれば、取り説みたいなキッチリした文章も、詩も書きたい(駄洒落は控えたい)。絵を描いたり、写真を撮ったり、テンプレ・スクリプトなんでも自分でこさえてみたい。それらの実現を可能にするWWWと許容してくれるWWWユーザが好きなんですな。ホントいい時代です・・・って、またも、レビューとは無関係に終ってゆくのであった。