小学生の時、サトル君(仮名)が言ってたなあ。海で溺れそうになったら、もがいちゃダメだって。グッと深呼吸して腹に空気をためれば、人間は沈まんよって。
光 覚醒 忘れる 昨夜の夢 鴇色の花咲き 夏は延々と続く さあ、海へ行こう 水中眼鏡と自作の銛 どんな獲物でも大丈夫 [今日こそ]を積み上げる 自転車は坂を転がるように 防風林のトンネルを抜けると モノクロの世界にまばゆい熱線 青い海は千年の昔からそこにいた 波音は近づくけどさざなみは逃げ足 空と海の境目から熱風と共に夏が来て 砂丘のdesk topにiconを並べる夢をみた たった今、僕の立つこの場所が夏の中心だ 思いのほか海の中は静かで暗く心細くて ひおとしきり泳いだらいつもの岩場へ 汗をかいたビンコーラをラッパ飲み 眩しい空は成層圏まで突き抜けて 水平線から入道雲が笑っている ボウズの魚篭と銛を見ながら 潮風に冷たさが混じって 高揚も汗も引いていく 今、夏が終ったよ 人気の薄れた浜 落ちてゆく蝉 暮染まる空 上り坂の 帰り道 星芒 暗
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