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Harukiya Archives

2007/01/15

category / camera

在りし日

20歳の時にオヤジよりオリンパス OM-30を譲り受け(歴史は繰り返されるというか)、これがはじめての一眼レフカメラになる(といっても今の D40はすごーく間のあいた二代目なのだが)。発売年からすると 5~6年落ちの状態で手元にきた計算になり、カドが擦れて地金の出たくたびれたカメラだった。その頃は同年の仲間が結構いて、ツーリングだキャンプだスキーだといっては(そのボロさゆえ)どこへでもこのカメラが出動し、ラフにバシバシ撮りまくっていたものだ。が、フィルムと現像料でヒーヒーもいってた。この OM-30 のレンズが 50mm 単焦点だったのだね(やっぱりこの赤いヤツだった)。「そういえば、しゃべくりながら寄って撮っていたっけな」とか、懐かしく思い出す。

50mm という焦点距離と画角は、人の目に近いので標準レンズと呼ばれる。写真いっぱいに相手を写したければ、自ら近づいていかなければならない。相手の表情やしぐさがよく見えるということは、相手からも自分が何をしているか(シャッター押そうとしてるわけですが)見え、話しかけている声が聞こえる(あたりまえのことだが)。これがズームだとそうはいかない。つまり、標準とはそういう距離で、面白くもあり奥深くもある距離なのである。そして、あの当時「つかんだ」と思っていた、それら写真のコツをすっかり忘れた現在のワシがおる。また、一から出直しだ。当時もそれほどうまく撮れていなかったのかもしれない。写す相手や仲間がいたってことが、写真は楽しいという記憶になってたのだろう。

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writeback

  1. マス : このテーマ、一回じゃ書き切れなさそうなのでシリーズものにしますた。-17日19時
  2.  


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